悪質な占いサイトが占い詐欺サイトになるとき

※高額な鑑定料を支払わせるサイトの全てが、占い詐欺サイトであるとは一概に断定できません。

それでは、悪質な占いサイトがどのようにして、占い詐欺サイトになるのでしょうか。以下、法律的な観点で見ていきます。

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悪質な占いサイトとは?

そもそも「悪質な占いサイト」とは、どのように定義すれば良いのでしょうか?「悪質」という言葉を辞書で引くと「たちが悪いこと」などの結果が出てきますが、「たちが悪い」といっても、一概に詐欺であるとはいえません。

弊所では、悪質な占いサイトの定義を「利用者の悩みにつけこみ金儲けのことしか考えていないサイト」として、その悪質な占いサイトに対し、詐欺を主張できるよう尽力しています。

占いはそもそも「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」といわれ、占いがはずれたからといって、一概に詐欺とはいえません。占い師側がユーザーの心理を操作するような目的で鑑定を行わなければ、占いが的中しなくとも許容範囲と言えるでしょう。また、その鑑定結果にユーザーが納得しているのであれば、ある程度高額でも良いのではないでしょうか。

問題は占いサイト側がユーザーの心理を操作することを企て、その目的の為に鑑定を行った場合です。弊所にご相談に来られた事例を精査してみると、お金に悩んでいる人に対し、鑑定をすることを条件に「金運が必ず上がる」「宝くじが当たる」と伝えてきます。

また、健康に悩んでいる人に対しては「病気が完治する」などと、あたかも鑑定することによって、その悩みが解決できるよう申し向け、鑑定費用を決済させている占い業者が一定数の割合で存在します。このような占いサイト業者が、まさしく弊所が定義する「悪質な占いサイト」であり、このような業者に向けて弊所は返金請求を行っています。

それでは、裁判所はこのような業者にどんな判断を下しているのでしょうか。2つの興味深い判例がありますので、それに基づいて弊所の見解を述べさせていただきます。

仙台地裁の判例

仙台地裁の判例

仙台地裁の判例は、占いが的中せず、その精神的な苦痛に対し、損害賠償請求を求めたものです。すなわち、占いサイト側が鑑定を受ければ願いが叶うと標榜しながら、ユーザーがそれを信じ、260万円もの大金を占いサイトへ決済したものの、その願いが叶うことはなく「鑑定費用は法外である」といって裁判したという事例です。

まさに、弊所が定義する「悪質な占いサイト」に対して、訴訟提起をしたという事例です。

結果はどうだったのでしょうか。原告の敗訴です。つまり、260万円もの鑑定費用は返還されなかったのです。

それでは、なぜ返還されなかったのでしょうか。裁判官は「占いを受けたことで悩みは解決されない」と、占いが外れたからといって、一概に違法ではないと判断しました。一見冷たい判決と感じますが、やはり「占い」という性質上、裁判官の立場上やむを得ないのではないでしょうか。

悪質な占いサイトが占い詐欺サイトになるとき

東京地裁(平成28年(ワ)17429号)での判例

この判例は、仙台地裁で被告となった占いサイトとよく似た形態で運営している占いサイトが被告となっており、原告がその被告に対し447万4800円の鑑定料の返還を求めた裁判です。結果、この裁判の裁判官は原告の主張を全面認容し、被告に対し447万4800円の支払いを命じています。しかも、被告の詐欺行為を認めての判決です。

さて、よく似た形態の占い業者が行った悪質といえる鑑定行為に対し、何故このような違いが生じたのでしょうか。

それは、占いによって悩みが解決されるか否かは全く関係なく、占いサイト側が「実際に鑑定をおこない、ユーザーの運勢を見ているか」を問題視しています。

確かにそうですよね。占いという性質上、当たるも八卦当たらぬも八卦ですので、外れたから即座に詐欺とは言い切れないという理論も納得できます。ただし、占いを行うと標榜しながら占いを行わず、多額の鑑定料を徴収していたらどうでしょうか。これは、確実に詐欺に該当します。

それでは、占いサイト側の詐欺をどのように立証していけばよいのでしょうか。

仮に、同一の占い師からの鑑定結果が、同時刻に複数のユーザーに届いたとします。例えば、Aという鑑定士が午前10時に、B・C及びDというユーザーに対し、同様の鑑定結果を送っていたというケースです。このケースは、占いサイト上のシステムで自動送信機能を使い、単なる定型文を鑑定と偽って同時に自動送信しているだけです。すなわち、鑑定を行わずに定型文を送っているだけですので、詐欺に該当すると言えます。

東京地裁の判例における原告の立証方法は、複数の被害者を束ねることで証拠を積み重ね、悪質な占いサイト業者の自動送信システムという運営実態を炙り出すことにより、詐欺の立証に成功したといえます。

弊所では、占い詐欺が横行し始めた平成22年当初から悪質な占い詐欺の返金に取り組んでいます。

そして、専門のエンジニアを雇用し、悪質な占いサイトの鑑定結果を保存し、複数のご相談者の鑑定結果を束ね、その鑑定結果を照合し、悪質な占いサイトに対し返金請求をおこなっています。

占いサイトを利用していて、少しでも悪質性を感じたら、ご相談ください。

相談料、着手金は無料です。